「不動明王を本尊とする護摩祈祷は桁違いに強烈だ!」という体験者からの声が私の元にもよく届きます。
実際に護摩による効果や、霊験・功徳・加持力などの神秘的な体験を一度でも経験すれば、不動明王の偉大な存在に気づくはずです。
この記事は不動明王の護摩祈祷に触れた内容です。
霊験の正体についても探っていきたいと思います。
不動明王の護摩祈祷とは、怨敵退散や悪魔調伏、また密教の修行方法の一つとされています。
護摩という特別な儀式で、願い事を成就させたり、災難を除くとされています。
護摩祈祷は、密教の経典や儀軌、秘密の真言を唱え行われるため、大変厳かな雰囲気に包まれます。
不動明王は、忿怒の相を持つ力強い明王の中心的存在です。
そのため、困難な状況や厄災から身を守り、またあらゆる願いを成就させたいときには、多くの人々が不動明王の護摩祈祷を選びます。
護摩の炎が燃え上がる様子は、まさしく不動明王の力強さと霊験を象徴し、自分の中の迷いや不安を焼き払います。
不動明王の護摩に臨む心構えには、具体的な手順や観法が存在します。それぞれの宗派や伝承によって違いはありますが、基本的には心を清め、一心に祈りを捧げることが大切です。
不動明王を心の中に思い描きながら、真言を唱えることで功徳を積むことができます。
この場合の”功徳”とは、「仏縁を深める」という意味もあります。
不動明王の護摩祈祷の霊験については、信じる者にとっては非常に身近な存在です。実際に願いが成就し、災難を回避できた、願望が成就したなどの体験談が数多くあります。
信心をもって、一心に念ずることで自らの心や魂の成長、あるいはトラブルや悩み事、あらゆる問題の解決につながります。
不動明王の護摩祈祷は、一度だけ行えばいい、というものではありません。
「継続は力」、不動明王をはじめ、諸神仏との仏縁を深めるためにも定期的に続けることをお勧めします。
その昔、戦乱の時代には、不動明王をはじめ、五大明王や大元帥明王、孔雀明王や愛染明王などを本尊とした怨敵退散・悪魔調伏の護摩が多く執り行われたと聞いたことがあります。
ひとたび戦(いくさ)に負ければ、殺人や略奪や破壊、強姦などのあらゆる残虐な蛮行によって、目の前が生き地獄になったからです。
乱世では、今の私たちが想像もできないぐらい神仏にすがりつくようにして祈ったのではないでしょうか。
それが、霊験となり怨敵を退散させ、悪魔を調伏する強大な力になったのかもしれません。
人類の歴史は、まさに争いの歴史。
護摩祈祷を通して、心から恒久の平和を願いたいと思います。
合掌 天宮光啓
おかげさまでたくさんの反響をいただいた『空海散歩』、その続きをぜひ読んでみたい、そうしたありがたい声をたくさんいただくようになりました。
そこで、今後『空海散歩』(その後-新しい物語が今はじまる)と題して、「天宮光啓法話集」をつづっていきたいと思います。
皆さんのお役に立てれば幸いです。