不動明王は密教の尊格である明王の一尊です。
密教(秘密仏教)の根本尊である大日如来の化身とされています。
一般的に青黒い色で忿怒の形相です。
これは、煩悩によって苦しんでいる衆生を、その怒りの力で救済するためです。
そして、右手に剣、左手に縄を持っています。
剣は煩悩を断ち切る力、縄は衆生を救済する力を表します。
さらに背中の火炎は煩悩を焼き尽くす力の象徴とされています。
不動明王は大変恐ろしい姿をしていますが、あらゆる衆生を救済する慈悲深い仏様です。
最近、対人トラブルなどに関する「悩み相談」が急増中です。
心身が不調になり、事故や怪我、命に関わる病気を発症したり、また、凶悪な事件に遭遇しかけたという方々からの除災や厄除けの御祈祷(真言加持・護摩祈祷や護摩加持塩など)のご依頼も増えています。
護摩(ごま)とは、密教で修法される特別な祈願法のひとつです。
三障四魔を退散させ、三毒(貪瞋痴)の煩悩を焼き払い、除災招福や無病息災、開運出世、諸願成就・心願成就・大願成就などの願い事を叶えます。
具体的には、対人トラブルが解決したり、仕事やビジネスで成功したり、金運がアップしたり、夢や希望が現実になります。
また、護摩の効果によって心身が癒され、ストレスが軽減され、免疫力や自然治癒力が高まり心身の健康にもつながります。こうした素晴らしい効果が期待できます。
三毒(煩悩)を浄菩提心へ昇華させる智慧の火
護摩の種類は、その所求にしたがっていろいろあります。
たとえば、よく用いられるものは息災・増益・敬愛・降伏(調伏)です。
儀軌などには、それぞれの願いに応じて方角・色・座法・形などその違いが細かく説かれています。
護摩には内外の別があります。
煩悩を如来の智火とし、浄菩提心へ昇華させる(内護摩)、爐中の火に供物を捧げて諸尊を供養する(外護摩)です。
護摩の効果や現世利益、また、霊験や功徳には、不安や迷い、苦しみや不幸の元凶とされる三障四魔を退散させ、三毒(貪瞋痴)の煩悩を仏様の智火(智慧や慈悲)によって昇華させ幸せに導き、開運させる物凄い力が秘められています。
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※ 不動明王呪(真言)を効きながら、不動明王の姿をイメージするだけで飛躍的に効果が高まります。